あの大震災から10日以上が経ったけれども、その影響はまだ甚大である。被災地の状況はぶり返す寒さも追い討ちをかけ、精神的な疲れも出てきてさらに厳しい状況になっているものと思われる。震災直後の一種興奮状態から冷静に戻るにつれて、現実の厳しさを再認識しこれからの生活に絶望感を抱く人が多くならないことを祈るばかりである。「どうやって生活していけばいいのだろう・・・」「何のために生きるのだろう・・・」と途方に暮れることもあるかもしれないが、とにかく仲間と励ましあって希望を持って頑張って欲しいと切望する者である。
私は今社員にも申し上げているのは、「自分の本分を全うしよう」ということである。つまり我々食品メーカーの人間であれば、自分たちが製造できる食品を供給することに最大限努める、ということである。正に国難というべきこの事態に臨んで、国民が一人一人自分が果たしうる役割を最大限努める、ということが基本ではないか、と思ってる。この3連休も何とかフル生産をしよう、と思って働きかけたがベストの結果が残せたか、というとまだ悔いが残る状態である。まずは私はこのはくばくの社長として社員の力を結集して、必要とされる食品を一つでも多く一刻でも早くお届けすることが自分の本分であると思っている。
それにしても計画停電は製造メーカーにとっても非常に痛い。しかもこれが急に変更されることにも翻弄されている。本当にこの方法が日本経済にとってベストなのか?少なくとも4月末まではこういう状態が続く、ということらしいがもっと良い方法を取れないか、鋭意検討してもらいたいと思っている。おそらくこの方法は製造業にとっては非常に大きなロスをうみ、能力ダウン、コストアップにつながり経済力を大きくそぐ形になる、と危惧している。
また世の中の「すべて自粛ムード」というのも行き過ぎは問題だと考えている。ムードに流されて安易に中止、延期など繰り返すことは日本経済に大きな悪影響を及ぼすと考える。震災の影響の少ない地域では慎みながらも通常の経済活動を行うことが結果としては被災地にも役に立つと思われる。そういう意味でも私は自分の本分を全うする、ということだと思っている。もちろん被災地の苦境に思いを馳せることはもちろん人として自然で大切なことだが、だからこそ逆に元気な自分たちが経済を回すつもりで頑張って消費をする、ということも必要だと思っている。外食産業、旅行産業などが苦境に陥ることは容易に想像できるが、こちらも皆で助け合うことも必要だ。
まず自分の本分をしっかり全うする、ということを今は実行したいと思っている。




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