常識を疑え

これは毎月、社員に向けて書いている「社長目標」の説明です・・・。


<10月の社長目標> 【常識を疑え】

昨日の台風、久しぶりの上陸でしたが皆さんへの影響はなかったでしょうか?
幸い、当社の工場には影響もなくホッとしましたが。
しかしこういう自然の力の前では人間の力など本当に微々たる物だ、ということを思い知らされます。
人間はもっと謙虚に、自然とお付き合いしなければならないのでしょう。

さて10月の目標は【常識を疑え】としました。
世の中は絶対の常識=当たり前は存在しないのですが、そういうある組織、社会での常識がないと成り立たないのも一方事実です。
だからついつい人はその当たり前を疑わずに、それをベースに行動しています。
ただそういう「当たり前」の中には、本当はおかしいものも混じっています。
そのおかしさに気付けるか?、どうもこれが組織の強さ、逞しさ、優秀さにつながっているのでは、と最近強く感じているのです。

今月、これを目標にしようと思ったのは、鈴村先生のCFT指導会でのことです。
CFT指導会では、たびたび「あっ、そうか。あの当たり前がおかしいんだ」ということがあります。
一番当社で変わった大きな当たり前は「大量生産がコストが安い」という世間一般の常識です。
大量生産でコストが安くなるには前提が必要です。
それはそのいっぺんに作った大量の製品がすぐに販売できたとき、だけです。
しかし需要が多様化した現在、そんなに同じ商品が一気に販売されることはありません。
結果的には在庫となり、次第に不良在庫になり、処分し・・・というのが現在の姿です。
当社の中でまだ「大量生産したほうが効率的だ」と思っている人はいないでしょうね。
でも一般社会ではこれは依然として信じられている常識です。
もちろん切り替えが増える、という一見非効率もありますが、その切り替えをいかに効率的にやっていくか、という知恵を絞るほうが賢いということです。

また最近世間一般の常識でおかしいことを発見しました。
それは物流の世界で言うところの「積載効率」というやつです。
これは一台のトラックにできるだけ多くの荷物を積んだほうが運賃が安い、という常識です。
単純に運賃を1個辺りで割り算すれば、当然沢山載せたほうがいいのは私も認めます。
これにも前提があります。
つまり製造にも何も要求せずに、すぐに、誰がやっても1台のトラックに荷物を多く詰めるやり方であれば、ということでしょう。
でも大概は積載効率を上げる、という目的のために(でも本来は運賃、人間の手間を減らすのが目的ですよね)様々なムダ、非効率が発生しているのです。
積載効率のみで物流を評価することは絶対に間違っている、と最近は確信を持っています。

 

昨日の関東支店でのCFT活動でも1つおかしな常識に気がつきました。
一つは「POSデータが悪いと定番をカットされる」というもの。
「えっ」って思うでしょ。
でも昨日議論していてわかったのは、バイヤーがカットするのは定番に入れた後何もフォローしていないから、ということだったんです。
もし1ヶ月に1回、キチンとバイヤーにいろいろと販促提案を持っていき、失敗したらまたその原因を分析して新たな提案を持っていく。
とにかくそのスーパーの実績が上がるように努力しているようにバイヤーに認めてもらえれば、仮にPOSが悪かったとしても「もう1回がんばるか」とか「これは駄目だけれど、違う商品もってこいよ」となるはずだ、と気付いたのです。
つまりPOSは良いカットの口実だということです。
本来反省すべきは、定番後のフォローのなさなのです。

 

という風におかしな常識に気がつくのは楽しいものです。
絶対に皆さんの職場にも「おかしな常識、当たり前」がゴロゴロしているはずです。
それに気付き、改善していく喜びを是非味わってください。
そういう努力をしていくと、この世の中で「唯一の存在」になれると思いませんか?
そして競争にも絶対に勝てると思いますよ。
秋は当社にとって稼ぎの季節です。頑張りましょう!

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プロフィール

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株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの43歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
気合と体力で全国を駆け回っています。
ヴァンフォーレ甲府の躍進を心から期待しています。