皆さん、渋谷と丸の内にあるプランスパンの有名なお店「ヴィロン」って知っていますか?パン好きの方にはとっても有名なお店です。今週の火曜日、そのヴィロンの西川社長に渋谷店でお会いすることができました。年齢もお互いに近く、生まれ育った境遇も似ていたためか、最初から盛り上がり、気が付くと4時間も経っていた・・・という久しぶりの経験をしました。本当に楽しかった、ということですね。
さてその西川さん&ヴィロンさんの紹介です。西川さんは元々兵庫県加古川の大手パン屋さんの3代目として生まれて、大学卒業後すぐにその会社に戻られたそうです。しかし経営環境の変化からその会社の将来性に不安を感じ、何とかしなければ!ということで一念発起し「美味しいフランスパンで勝負するんだ!」とフランスへ旅立ったのだそうです。1ヶ月にわたってひたすらフランスパンを食べ続け、「これだ!」と思ったのが、ヴィロン社の小麦粉を使ったフランスパン・レトロドールだったという訳です。この日私も食べさせていただきましたが、実に甘い良い香りがして、しっとりもっちりとして、非常に甘みもあり、確かに私が知っていたフランスパンとは全く違う美味しさをもったパンでした。驚きの美味しさですよ!
西川さんのそれからの行動力がすごいんです。まるでテレビ・ドラマのようですよ。そのヴィロン社に単身乗り込み、日本への独占販売権を交渉したのです。交渉が難航したことは想像に難くないですが、結局それを実現し、自分たちが日本でお店を開き、そこでそのヴィロン社のフランスパンを販売していくことを契約します。それから様々な困難、障害もあったのですが、それをまた幾多の決断と行動で乗り越え、今の渋谷東急本店前の立地にヴィロン第1号店を構えたのが2003年6月だったそうです。
しみじみと「その頃は業界の人からみんなに、絶対に失敗する、って言われていたんですよ。」とおっしゃっていました。でもそれに果敢に挑戦し、今では本当に大成功しています。最近出店した丸の内店も絶好調のようですし、何といっても「新しいパンの価値観を確立したこと」に心から敬意を表します。そしてその成功の要因は、私は何といっても西川さんの食に対する真摯な姿勢だと思いました。つまり「美味しさに対する手間を惜しまない真面目な努力」です。そしてその価値を真直ぐに伝えることが上手だとも思いました。この点は実にしたたかなうまさをお持ちです。ヴィロンさんの店構え、これは正にパリそのものですよ。店内にいても、まるでパリにいるような錯覚に陥るくらいです。
当然、原料には本当にこだわっています。前述した小麦粉がまずそうですが、高い輸入関税を払って通常の約4倍の小麦粉を使っています。これがパンの命だから、と言ってしまえばそれまでですが、普通のパン屋さんはまずこの価格で「駄目だ」とあきらめてしまうでしょね。豚肉もわざわざ農場に行って交渉して、半頭買いをしているそうです。それを自分の店で処理し、端肉はソーセージを作って、と全てを無駄なく使うという素材への愛情も感じました。この日いただいた料理はガッツリ系でしたかね。でもそういった魅力ある素材を本当に喰らう、と言う感じで食本来のパワーというものを感じましたよ。
しかしそれにも増して驚かされたのは、これからパンの重要な素材である乳製品をこれから牧場を作ってそこから調達しよう、と本気で計画していることです。既に牧場の具体的な場所も決め、土地購入に入っています。何と行動力のある方か・・・・。「農業に何とか関わりたい」と言いながらも、ぐずぐずしている自分が恥ずかしくなりました。そう、こうやってより良い食品を提供するために素直に一つ一つの目的のために手順を踏んでいけば自然に農業に行き当たるんですね。しかもそれをビジネスとして成り立たせるために、しっかり観光牧場としてソフトクリームとしても売るんだ、というお話を伺って、そのビジネスセンスにも脱帽です。やるなあ。
さらにさらに、ハンバーガー屋さんも開きたい、ともおっしゃっていましたよ。元々がパン屋だから、やっぱり最高に美味しいハンバーバーもやってみたいんだそうです。こちらも着々と実現に向けて、行動を起こしている様子がわかりました。西川さんの周りにはやっぱり素晴らしい方が一杯関係しているんですよね。これがツキの法則!?素晴らしい人にはやっぱり素晴らしい人が集まり、そこに新しい価値が生まれる、というパターンです。それにしてもこの日は同年代の経営者として、大いに大いに刺激を受けました。新しく自分でビジネスを興し、そのリスクを恐れずにちゃんとそれに対処する方法も準備し、したたかに成功させる姿、恐れ入りました。お別れしてからも、興奮冷めやらぬ感じ、これは久しぶりの感覚でした。出会いに心から感謝します!西川さん、これからもよろしく。



はじめまして。
ブログの方拝見させて頂いております。
私は増穂町出身で現在渋谷のヴィロンの近くに勤務しております。
ウチの実家もパン屋を営んでおりますので、パンには少しうるさいというかこだわりが多少なりともあります。ヴィロンはお値段もそこそこしますが、味もその価格に見合ったものを提供していると思います。すべてがその価格に見合っているのだと。材料、手間ひま。
作っている人の愛情が伝わってくるパンというのはなかなか出会うものではありません。私は久しくそういうパン屋さんに出会っていません。
はじめまして。ブログを見ていただきありがとうございます。増穂町出身で東京でがんばっていらっしゃるんですね。ヴィロンさんのパン、私もすごいと思いました。志がありますよね。確かに値段は高いですが、その志を反映した品質、味にお客様は納得されるのだと思います。これからもこれをご縁によろしくお願いいたします。