今日は私が属するある勉強会で、柿安本店の赤塚社長のお話をたっぷり伺う機会をいただきました。私とほぼ同年代の社長ですが、やはり今注目の成長企業の社長はしっかりいろいろなことを考えていらっしゃっており、いろいろと刺激になるお話を聞くことができました。場所は日比谷シャンテB2の三尺三寸箸日比谷店でした。http://www.kakiyasuhonten.co.jp/
まずは家訓にも基づき「おいしい食材と高い技術へこだわる。するとおいしいものが提供できる」と言うお話でした。食の企業とすれば、これは実に当たり前のことです。しかしこの当たり前でシンプルなことを、愚直に本当に実行する企業が少ない、ということだな、と思いました。柿安さんは実際に農家までさかのぼって食材を調達し、セントラルキッチンではなく、職人さんたちの腕にこだわっていました。これは口で言うのは易しいですが、それぞれ大変なことでしょう。「経営とは本来やるべきことを、愚直にきっちりやる、ということなんだ。」とわが身を振り返って改めて感じました。
次に感じたことは、次々と新しい業態に挑戦していく企業である、ということ。実に強固な財務体質があるから、とも思いますが、今の成功に安住することなく、次の旬となるブランドを追いかけ続ける姿に凄みを感じました。
聞けば元々の牛肉中心の業態(松坂牛のレストラン、牛肉、しぐれ煮の販売)から、あのBSE問題のときに一気に中食・惣菜市場に参入した、ということ。今となっては成功として語られるでしょうが、そのピンチの時点で果たして逆に攻めに出られたかどうか、これは本当に経営者としての真価が問われる場面でしょう。先代社長が「ピンチはチャンス」と社員を鼓舞し、新しい市場に果敢に挑戦したことに心から敬意を表します。
現在展開中のビュッフェスタイル「三尺三寸箸」の業態は実に今の女性のニーズにフィットしていると思いました。「うーむ、いいところ突いてる!」って感じです。やはり繁盛しているそうで、何よりです。しかしもっとすごいのはこれに満足せずに、実際新しい業態を二つも実験を始めていることです。上海にも出店されました。このスピード感、成長への意欲、どちらにも圧倒されました。加工食品メーカーの業界とは、また競争のスピードが違うと痛感しました。やはりお客様の嗜好の移り変わりが激しいのでしょう。常に女性の変化にアンテナを張って、それを貪欲に取り込んでいく宿命があるようです。
赤塚社長、見た目は実に礼儀正しい、品の良いスマートな、如何にも老舗の若旦那、と言う感じですが、お話を伺って、時代の流れ、女性の心理などを深く捉え、それを自分の事業に取り込む強かなたくましい経営者であることを理解しました。
実は先日の社員旅行で上海に行ったときにたまたま同じ飛行機で乗り合わせ、上海空港でお話もさせてもらいましたし、その翌週には帝国ホテルでの新社長就任パーティーにも参加させてもらいましたし、そしてこの日の講演、と3週間の間に3回もお会いする、という寄寓にも恵まれました。何だか赤塚社長に「集中的に会いなさい」と神様が言っているようでした。大変勉強になりました。ありがとうございます。




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