スズノブ・西島社長

 昨晩は目黒・都立大学駅にあるお米屋さん、スズノブの西島社長に会ってきました。米穀業界では有名な方ですが、マスコミで取り上げられることが多いのでやや「マスコミ受け狙いのお店」という誤解を招いている印象もあるのですが、ご本人は「お米の価値をいかに伝えるか」ということをいたって真剣に腐心されている、私は非常に共感するお一人です。

 昨日はお米の多様性とその産地特性と言うような話で大いに盛り上がりました。そうそう、一度お米のことに興味のある人は西島さんが最近上梓された「今日はこの米! コシヒカリの子孫たち」(生活人新書 NHK出版 740円)と言う本を読まれることをお勧めします。私もいろんな発見がありました。例えば「朝ごはんにギラギラとしたつやで、しっかりした甘みがあり、粘りが強くて食べ応えのあるごはんは向かない」と言った、当たり前の指摘に「なるほど」と頷いてしまったり。いろんな産地が、それぞれがんばっている様子も改めて理解しました。

 昨日はいろんなお話をしたのですが、面白かったのはお米のお勧めの仕方です。「どんなおかずと食べることが多いですか?」とか、「このお米は納豆と合うんですよ。しかも美味しい納豆の味を引き出すんです。」とか、「味付け海苔と合うんです。」というように、一緒に食べるものとの相性からその人の食べたいおコメを一緒に探していく、ということをおっしゃっていました。どんなお米を食べたいか、どんな食べ方をするか、どんなおかずと食べるかを聞いていくとどんどん好みのお米を選んでもらえるんです。

 また全国の面白いお米の情報がどんどん集まってくるようでした。だから意外な産地の意外な品種が「面白い!」とおっしゃって、その良さを広めていく活動に協力しているのでした。お米の特徴を表す言葉も豊富でして、「粘りと甘み」だったら新潟コシヒカリ、「もちもち」だったら佐賀ヒノヒカリ、「さっぱり」だったら、やっぱり山形花キラリ!(当社の品種です)、「しっとり」だったら福島コシヒカリかな、「食べ応え」だったら長野飯山のコシヒカリ、「味わい」を重視するなら夢ごこちかな、なんて会話がサラッとされました。こういうお米屋さんが近所にいて、自分のお気に入りのお米を一緒に探してもらえたら良いですよね。正にお米のソムリエみたいです。

 スズノブさんの店頭には常に70品種くらいのお米が並び、玄米から精米もしてくれます。私は西島さんとお話をするにつれ、こういうお米屋さんが日本全国に一杯あって、お客様にお米のいろんな価値を伝えてくれたらどんなに素晴らしいだろう、と思いました。そしてきっとお米というものを見直すことになるだろうし、もっと楽しいものになるだろうし、きっと農業までお客様が思いを馳せるきっかけになるんだろう、と思いました。そう、だから当社の手がける有力米穀店のネットワーク「和穀の会」で、これをやり遂げねばならない、と強く思ったのです。絶対にお米屋さんは、こういう素晴らしい使命と責任があるのです。全国のやる気のあるお米屋さん、是非、一緒にそういう仕事をしましょうよ!

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コメント

 主人の実家が米屋をしています。
是非『今日はこの米』を読んで見たいのですが・・・
入手困難でして・・・手に入れる方法はありませんか?

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プロフィール

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株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの43歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
気合と体力で全国を駆け回っています。
ヴァンフォーレ甲府の躍進を心から期待しています。