すごい経営!

 昨日は驚きの経営者にお会いしました。山梨・北杜市にありますミラプロさんにお邪魔したのですが、同社の津金社長がその人です。

 いやあ、驚いたのは創業社長にして、100億円企業を21年余で達成された方なのに、予想していた苦労話や、努力した話はほとんどなく(あっても、サラッとしたもので、全然暗くない!)、本当にこれで100億円企業ができるんだろうか?という全く肩の力の抜けたお話でした。

 体育会系、気合だー!をモットーとする私としては「うそだろう?」と言う感じの話の連発で、なるほど経営と言うものは奥が深いものだと改めて感じた次第です。

 昨日は1時間弱しかお話を伺っていないので、結論めいた話は止めたいと思いますが(もう一度、是非ゆっくり話をお聞きしたいと思っています)、何がすごいんだろう、と考えて見ました。

 それは津金社長が自分の弱さを認め、それゆえ社員を心の底から評価・信頼していること。もうひとつ、企業の最終的な命綱である”お金”については、絶対に逃げずに責任を持つと言う潔い姿勢かな、と思いました。だから津金社長は、社員に対して心から「あいつらが素晴らしいんで」とか「俺は何もわからないんで、社員ががんばってくれる」と素直に言えるし、その言葉に重みがあるのではないかと思いました。

 それにしても一番不思議なのは、社長が「このままだと儲からないんで何かやらないとなあ・・・。でも俺にはよくわからないし・・・」と言っていると、社員が「社長、こういう事業をやりましょう。」と言ってくると言うお話。私の常識では、社長がやる仕事の最大の仕事が自社のドメイン(事業領域)を決めることだと思っていたので、本当か?と言う感じでした。もちろん昨日の話はかなり省略した話で、こんなに簡単に新規事業が決まり、立ち上がったはずはないのですが、どうも社員が自発的に持ち込んだ、というのは事実のようです。それが今では世界で有数の技術を持つ事業に育っているんです!

 もう一つ不思議なのは社長が「俺の夢は楽して稼いで、うまいものを食って、・・・」「本を読んだりするのは面倒くさいし・・・」(津金社長は何と元教師です!)ということを本気で(質問して確認までしたのですが、本気だよ、とあっさりおっしゃいました。はい)おっしゃりながら、社員の方がやる気を持って、前向きに仕事をしていらっしゃると言うこと。普通、社員の方は、精一杯努力している社長の背中を見て「俺達もがんばらねば・・・」という感じなのかなあ、と思っていました。日本電産の永守社長がその代表格でしょうか。でも自分が養蜂している蜂蜜の話を嬉々として「この蜂蜜に意外と営業力があるんですよ。」なんて冒頭から言ってしまったりするこの津金社長率いるミラプロは急激に成長しております。

 不思議だあ、本当に。でも結局は社員一人一人が「自分の会社」だと思って、真剣に取り組んでくれればすごいことが起きるのは間違いない!ということに今のところ落ち着かせております。私は津金社長のようなすんごいキャラクターではないので、やっぱり自分のキャラクターでどうやったらそういうことが起きるか、これを考えねばならないのかなあ。でも考えて緻密にやるって感じでもないでしょうね。結局、人間力勝負か!

 私の悪いところはついつい自分が全てをある程度わかっていないと社長じゃない!なんて思い込んで、格好を付けたくなってしまうことでしょうね。意識はしていなかったんだけれど、昨日の話を伺って、オールマイティーでもないのにそれをやろうとしていた自分に気が付きました。やっぱりその分野のプロにお任せするのが一番ですよね。その人にとってもそれが幸せでしょうし・・・。でも現場から離れてしまって、裸の王様になって失敗した経営者も一杯いるしなあ。うーむ、経営の奥は深い。

 

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プロフィール

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株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの43歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
気合と体力で全国を駆け回っています。
ヴァンフォーレ甲府の躍進を心から期待しています。