休日のすごし方

 もう今日で1月も終わり。この前お正月だと思ったんですがねえ。また今年もアッという間に過ぎてしまうのでしょうか。しかし人生は一度限り。織田信長が最も好んでいた「敦盛」の舞の一節、-「人間50年、下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を得て滅せぬ者のあるべきか」-を昨日の日経新聞で読みました。ここで言うところの、いつか果てるこの人生。ならば命ある限りは精一杯生きていくべし、ということでしょう。

 

 さてこのところブログも堅い内容が続いていたので、今回は軽めに私の休日の過ごし方をご紹介します。今日は久しぶりに何も予定のない一日でした。こういう日はゆっくり起きて、家族と一緒に朝食です。今日は良い天気だったので、爽やかな目覚めでしたね。田舎の空気はおいしい!珍しく今日は子供たちも全員いて、朝からにぎやかな朝食でした。こういう何気ない家族の時間が本当は幸せなんでしょうね。その後はいつもコーヒーか、お茶を淹れて妻とゆっくり新聞を読むんです。甘いお菓子も食べながら、こちらも豊かな時間です。クラッシック音楽もかけることもありますよ。

 

 この後は私はダイニングと居間に丁寧に掃除機をかけるのが趣味?なんです。フローリングなのでちょっと汚れているところは雑巾もかけて、と。ちょっと汗ばむ感じになるのが気持ちいいんです。特に食事をするダイニングテーブルの下が汚れていると気持ちが悪いので、ここは特に念入りに。そして空気も入れ替えて、すっきりしたところでまたのんびりとお茶なんかしたりして。実は大学時代、一人暮らしをしていたときは掃除なんてしたことなかったんです。当然、家の中は埃や髪の毛があったりして、それは汚かったでしょうね。それでも全然平気だったんです。しかし人間変われば変わるものだ、と自分でも不思議になります。

 

 その後は大体、ゴルフの練習に出かけます。1時間くらい、みっちり打ち込んでちょっと汗をかいて、と。そろそろまた江連アカデミーで本格的に練習を再開しなければ、と思っています。やはり自己流だと限界を感じてしまいます。さて、今年はどのくらいのスコアで回れるようになるものか・・。私はある方のアドバイスですべてのスコアを手帳につけて、平均スコアも出すようにしているのですが、去年は結局平均スコアが悪くなってしまったのでした。今年こそ!と思っているのですが、果たしてどうなることやら・・・。

 

 そのほかにやることといえば、実は靴磨きです。私は結構、靴が好きでして、かなり昔の靴を丁寧に磨いて履いています。黒い革がピカピカに光るのが好きなんです。でもこれって仕事に向かう心構えとして大事だと思っています。そして最近、凝っているのは実はWii Fit です。1年くらいご無沙汰だったのですが、新しいソフト・プラスが発売されたのでまた最近始まりました。やってみると、やはり運動が大事な事が実感できます。筋肉痛になったりするのですが、体が引き締まるのがわかるので気持ちがいいです。ひどかった肩こりも良くなってきたような気がするのもお得な気分です。

 

 後は息子とウィニング・イレブンというサッカーゲームで対戦したり(2試合だけと決めています)、子供たちから勧められた東野圭吾さんの推理小説を読んだり、やり残した仕事をしたり、っていう感じで一日が終わります。そうそう、忘れてならないのは家飲み!外で飲むお酒よりも、私はリラックスして妻の手料理で飲む家でのお酒が一番おいしく感じます。そして田舎の夜は早く暮れるのです。11時には遅くとも寝てしまうでしょう。そしてこれで完璧に充電完了!明日からの仕事にまた気力充実で向かう、という感じです。こんな平凡なすごし方ですが、私は本当に幸せな休日だと思っています。

ひたすらお客様に喜んでいただく

 当社の使命は「穀物(基本食)の感動的価値の創造である」、といろんな場面で申し上げています。でもなかなか感動的価値というものがピンとこない、というのも事実でしょう。だからもっとわかりやすく、こういう風に表現してみたいと思います。「お客様に感動してもらえるくらい喜んでもらうこと」この方がわかりやすいですかね?

 

 最近、スーパー成城石井の大久保社長のお話を伺う機会がありました。このところスーパーさんはお客様の低価格志向に各社とも苦しみ、その対応を迫られています。しかし大久保社長は「ひたすらお客さまに喜んでいただくことを目指している!」とはっきりとおっしゃいました。極端な話、お客様が本当に望んでいるものがお店になかった場合、その他の商品を売り込んではいけないのだ、ともおっしゃっていました。むしろ「ああ、このお店の店員は本当に親切だ。また来たい。」と思っていただきファンを増やすことこそが大切なのだから、おかしな売り上げを追いかけさせないとも。

 

 このお話を聞いて、心から共感しました。こういう低価格が叫ばれる時代だからこそ、ひたすらお客様に喜んでいただくことを目指している姿勢こそ、本物だと思いました。これを逆に言い換えれば、ひたすら価値を創造することこそが、この時代に求められているのだと確信しました。私も社内でこういう低価格が要求されるときこそ、がんばって価値で勝負しようと言っておりましたが、「やっぱりそうなんだな」、と後押しをしてもらったような気がします。価格は価値と必ずセットであり、単純に価格だけの比較はありえない、と言うことだと思っています。そして価値とは、品質と言うことだけではなく、商品トータルとしてお客様にどのように思っていただけるか、と言うことだと思っています。

 

 今朝、妻からこんな話を聞きました。妻の友達がそのまた東京の友達に当社の十六穀ご飯をお分けしたところ、それがすごくおいしいんでスーパーにわざわざ買いに行って食べ続けている、と。また初釜うどん、といううどんもすごくおいしいんでお米屋さんで発見したら大喜びで買い続けていると。私の知り合いの方からも最近「初釜うどんを食べて感動した!」とわざわざメールを送ってきてくれました。こういう喜びに不況、節約は関係ないですよね。これがとてつもない高額商品であれば別ですが、食べ物の世界ですから知れています。こういうお客様に喜んでいただくことを社員全員が追いかけること、これがこの不況を乗り切る絶対の方向性だと思いました。

 

 例えば商品で喜んでいただく、ということはこういうことでイメージしやすいでしょうが、社員の対応、一人ひとりの行動がそれぞれのお客様に喜んでいただくことを本気で目指す、と言うことだと思います。誠意を尽くして、お客様の立場に立って考え、喜んでいただけるように行動すること、この積み重ねがこの不況期の勝負の分かれ目だと覚悟を決めて、これからもやっていこうと思います。我々はひたすらお客様に喜んでいただくことを目指す!改めて宣言します。

ちょっと不便くらいが良い?

 以前から書こう、と思っていた話があります。それは最近のIT技術の進歩によって、生活のいろんなシーンが本当に便利になってきているけれども、これって人間にとってはある意味では退化ではないかなあ、と言うことです。例えば、カーナビ。実は私は恥ずかしいくらい方向音痴なのですが、そういう私をバッチリサポートしてくれるありがたーい代物です。これがあるお陰で初めて行く場所も地図も見ないでどんどん車で行けてしまいます。到着時間の予想も助かります。そういえば最近、地図なんて全く見なくなってしまいました。

 

 でも最近こんなことがありました。以前から知っているゴルフ場へみんなで行くことになって、私がたまたま先導したんです。念のために、ということでカーナビに入力してスタート。しかしどうもカーナビが案内する道が自分のいつも使う道と違っているんですねえ。でもカーナビが案内するんだから何か理由があるのだろうと忠実に従っていくと・・・・。なんだかとんでもない道をグルグル回って冷や汗をかきながらゴルフ場に到着。当然後ろの車からは「おいおい、一体どこ行くんだ!?って思ったぞ。」とのご指摘。ごもっとも、という感じでした。素直に自分の知っている一番良い道を行けばよかった・・。

 

 それから携帯電話のさまざまなサービス。あれも本当に便利ですよね。特に私が利用していたのは、乗換案内とナビタイムでした。~していた、という過去形なのは、昨夏からスマートフォンという奴に切り替えた結果i-モードが使えなくなってしまったからです。確かに不便ですね。私は出張が多いので、あの機能は大活躍していました。出発時間の設定、一日の時間の配分、一番早く行ける方法など「これは素晴らしい!」と心から満足しておりました。この2つだけは何とか使えないものかなあ、と思ってスマートフォンのネット機能でやろうと思ったけれども面倒なので止めました。

 

 しかしこの生活?に慣れてみて思うことがあります。以前この2つのサービスを使っていたときは、そこに表示されていた時間通りに乗り換えしないとどうも気持ち悪い、というようなところがありました。ナビタイムだと乗るべき車両まで教えてくれますよね。別にそれに乗らなくても良いんですが・・・。どうも携帯電話に指示されているような気分の悪さかな?最近は昔ながらの地下鉄の路線図をもう一度入手して、自分なりに一番良い方法を考えて乗り換えています。これだと本当にベストかわからないんだけれども、逆にベストも知り得ないから「まあ、これが一番なんだろう。」と心はゆったりしています。

 

 これからはクラウド・コンピュータの時代らしいですね。そうなると今よりもさらに格段にいろんなものが便利になると聞いています。でもそうなるともっと人間は自分では物事を考えなくなるんだろうな、と思います。コンピュータに言われたとおりに動く、みたいな感じですかね?冒頭に「ある意味では退化では?」と書いたのは、人間が本来持つ研ぎ澄まされた感覚がどんどん鈍くなっていく、という意味です。動物は自然のちょっとした変化から環境の変化を読み取り対応しています。人間も本当はそういう繊細な感受性、本能を持っていたと思うのですが、最近は鈍感でもコンピュータが代わりをしてくれます。これは文明の進化かもしれないけれども、人間にとっては退化かな、なんて思ったりして。そこで思っているのは、ちょっと位不便なほうが人間らしくていいなあ、ということでした。でも方向音痴にとってはカーナビは手放せない、というのも事実なんですがね。

 

いい気になるな!

 新年、明けましておめでとうございます。今年も引き続き、どうかよろしくお願いいたします。今年も穏やかな気候の中で正月3が日が過ぎ、私も久しぶりにゆったりとした時間をすごすことができました。そして4日には恒例の当社の年賀式が行われ、その後こちらも恒例の日蓮宗総本山・身延山へ参拝に行ってまいりました。今回のお話はそのときに引いたおみくじのお話です。

 

 今年のおみくじは『大吉』でした。今までも大吉だったことはあるのですが、今回はその内容がすごかったんでちょっとビビッてしまいました。ーー「公私共に絶好調の気運があなたを包み込んでいます。あとは今、考えていることをいつ実行に移すか、ということ。」とありました。これはうれしいというよりも、怖いような気がしたんです。これでは今が絶頂期で、それを過ぎれば下り坂?という風にも取れますしね。でも新年早々、凶よりは良いですかね!

 

 しかし最後のほうにこう書いてありました。--「いくら好運気と入っても、あまりいい気になっていると思わぬ落とし穴があったりします。要は、せっかくあなたに有利な状況が整っているのですから、あなた自身がそれを確実に自分のものにするために、自己を見直す余裕を持つことが大切だということです。」こちらのほうが、心に残りました。実は私は小さい頃から母からは「いい気になるなよ。」(甲州弁では「いい気になっちょし!」)と言われつづけて来ました。恵まれていることに対して、謙虚でいなさい、という風に理解してきたんです。

 

 今回このいい気になるな!ということを、もう少し深く考えてみたんです。誰だって「自分はいい気になっているなあ!」なんて思う人はいないんです。なぜならばそういうことに気が付かなくなった状態を、人はいい気になっている、というのですから・・・・。では自分でも知らないうちにいい気になっているとどういうことになるのか、と私なりに考えたのは、努力を怠るようになったときではないかと思ったのです。今の自分でこれからもやっていける、と考えたときに人は努力をしなくなるのでしょう。これまでもうまく行ったんだから・・・という根拠のない自信から日々をすごし始めたときが、いい気になった状態だ、ということです。

 

 だから私は今年気をつけなければならないのは、もっと貪欲に努力していくことだと思いました。その努力とは、目的が必要でしょうが私にとっては社員が幸せな会社と作ることだと思っています。そのためにはまずははくばくの経営を必死にやっていくことが最初の努力でしょう。また素晴らしい人との出会いを積極的に作っていくこと。いろんな分野でがんばっている方、実績を残された方に教えを乞いに全世界を駆け回りたいと思います。また本を読むこと。経営書はもちろんいろんなジャンルの本をどんどん読んでいこうと思います。また英語ももっと上手になるために勉強したいし、ゴルフも今年はブレークスルーする年にしたいと思っています。

 

 でも努力って苦しいものではないと思っています。明確な本当に成し遂げたいものがあれば、そこに向かう努力は楽しみだと思っています。なぜならば、どんなこともいつか必ず達成できるその目標への一過程だと考えるからです。思わぬ結果がでなくても、逆風が吹こうとも、絶対に到達できる目標に対してちょっと遠回りしている、と考えています。今年も皆様にとって、良い年でありますように心よりお祈りしています。

今年1年のお礼

 今日、当社は仕事納めの日となっています。2009年も早いものでもう暮れようとしています。つくづく思うのは、月日の経つのが早い、ということ。しかも年を重ねるごとに、加速して来ていると感じるのは私だけでしょうか。今年もいろんなことがありましたが、前を向き続けて走り続けてきたせいか、どうも過去を忘れてしまっているような・・・・。それでも一つの区切りとして振り返り、改めて御世話になった方に感謝の気持ちを表したい、と思っています。

 

  まず今年の初めは昨年秋からの深刻な金融危機がどこまで自分達の経済活動に影響を及ぼすのかが把握できなくて、非常に不安の中でのスタートだったことを思い出します。周囲の企業では、やれ受注が昨年の50%だの、やれリストラが行なわれただの、「こりゃ、大変なことだ!」と思ったのを覚えています。しかし新年の社内報で私は「こういうときこそ自分達がやるべきことを、やりぬくことだ」と書かせてもらいました。そのやるべきこととは、ムダの徹底排除と穀物の感動的価値の創造、というこれまでもずっと言ってきたことなのですが。結果的には我々食品業界には「受注の激減」と言う大きな波は襲ってこなかったものの、その代わりに「低価格」という波が襲ってきた、と言う感じでしょうか・・・。

 

 また4月の社内報を読み返すと、また新しい不安が襲ってきていたことがわかります。それは当社の重要な原料である国内産大麦の30%値上がりと、輸入小麦の自由化の問題です。どちらも非常に当社にとっては大きなインパクトをもたらすものであり、これはまだ解決されたという課題ではないのです。むしろ来期以降も経営に大きな影響を与えるものとして、心して対応していくべき課題、と言う感じでしょう。スーパーさんの低価格志向と、主要原料高という環境にどのように対処していくか、これはやりがいがありますね。

 

 また今年は「穀物の棚」という提案を秋口にさせていただきました。雑穀をごはんに混ぜて食べていただく以外にも、おかずに混ぜて食べてみませんか?という提案です。雑穀市場もひところの勢いがやや弱まってきたことを感じます。もちろんごはんの中に雑穀、大麦を混ぜて食べていただく努力も一層していきますが、生活の中にもっとひんぱんに穀物を取り入れてもらうためにおかずにもおいしいですよ、という提案です。例えば挽き肉の代わりにタカキビという雑穀を使ったり、サラダに雑穀をトッピングしたり、と言うことなんです。外食や、お弁当でこういうメニューを実際に食べてもらうことも重要だと思っています。

 

 しかし私としてこの1年で一番変化のあったことといえば、社員の皆さんの働きぶりだと感じています。これまでも当社の社員は「真面目」である、と思っていましたがここに「自発性」が加わってきたと言う感じです。仕事の楽しさは自分からやることだと思っています。改善活動においても、CFT活動においても、もちろん日常業務においても、以前に比べ「自ら動く」社員が増えてきているという手ごたえを感じています。この動きをもっと広げ、もっといろんな人が、もっと強く、大きくそういう活動を進めてくれるように私もサポートしていくことが私の重要な仕事だと思っています。

 

 でも一方で「いい気になってはいけない!」ということも強く感じています。実はあるお客様から「はくばくの営業マンは最近、高飛車だ!」と言われました。実に残念でしたが、これは社長の経営姿勢に問題があるのだと反省しました。ブランドとして認識され始めているからこそ、これまで以上に謙虚に振舞い、地道に行動しなければならないのです。まず私が自分の姿勢を改めて、さらに機会あるごとに社員にもこのことを伝えていかねば、と思っています。

 

 この1年、はくばくの活動に対して、本当に多くの方々の御世話になりました。まずは当社の商品を買っていただいているお客様、社員の方々、お取引先の皆様、仕入先の皆様、ヴァンフォーレ甲府の関係の方々、地元の方々、本当に、本当にありがとうございました。来年も「もっともっと良い会社になる」ことを社員の皆と追いかけていきたいと思っています。どうぞ、みなさま良い年をお迎えくださいますよう心よりお祈り申し上げます。

人間尊重の経営

 先日から、当社の経営指導をしていただいている鈴村先生からお借りしている、「NPS百話」という本を読んでいます。その本の著者は鈴村先生のお父様であり、いわゆるトヨタ生産方式を実際に確立されたとされる鈴村喜久男さんなのですが、そのお父さんが立ち上げたNPS研究会(New Production System研究会)のさまざまな機会にお話しされた話をまとめたものです。(残念ながら非売品です)NPS研究会はいわゆるトヨタ生産方式を世に広めるために作られた組織だと理解しています。しかしそのこの本の内容は、トヨタ方式云々を超えた、経営の本質について書かれた本だと感銘を受けながらじっくり読んでいるところです。

 

 鈴村氏は非常にユーモアもあった方のようで、さまざまなお話はたとえ話を使った面白い話として書かれています。たとえば「競馬必勝法」というお話があります。100%当たる馬券を買う方法がある、それは何か?という話です。答えは「馬がゴールに入ってから買えばよい」ということなのですが、この面白さはわかりますか?実際にはゴールに入ってから馬券は買えないけれども、経営で言えばモノが実際に出荷されてから作れば、何がいくつ売れるかという予想を当てようとする努力は要らないし、不必要な在庫もたまらないよ、という比喩なのです。これがいわゆる後引き生産方式の考え方をうまくあらわしているんです。

 

 うまく当て字を作るのも上手です。最近、技術が大事だ!、というけれども本当に技術がわかっているのか?良い機械を買えば技術が高まると思って上司を説得する「欺(あざむく)術屋」。機械メーカーの話をそのまま鵜呑みにして説明をする「技述(のべる)屋」。良い機械を入れたは良いが、使いこなせずチョコチョコとまってしまう「戯(たわむれ)術屋」。そんな偽技術者ばかりではないか、とおっしゃっています。耳の痛い、痛烈な批判をさらりとしています。 

 

 その中でも私がもっとも感銘を受けたのが、「人間尊重」というお話でした。世の中には実に多くの会社が「人間尊重の経営」というものを掲げて経営されています。しかし何をもって人間尊重というのか、このあたりの突込みが足りないように思っています。鈴村氏は「人間にそれぞれ与えられたかけがえのない時間。たった80年そこそこの時間の中で、それを無駄に使わせることこそ、人間尊重をしていないことになる」とおっしゃっています。つまり例えば、工場の人々が一生懸命作った製品が見込み違いで不良在庫になり、最後に廃棄されることになった場合。これはその工場の人の貴重な人生の時間を無駄にしたことになる。だからこういう在庫は〇恥というマークを貼ったといいます。

 

 人間尊重とは、一人ひとりの「時間を大切にしてやる」ということであり、「無駄な時」を費やさせない「周りの心配り」、何よりもその人の仕事の結果が「世のため人のためになるように」「作った物がチャンと生きるように」してあげることだと私は信じているし、そのために私は今の仕事を選んだ。(原文のまま)-という考えに非常に共鳴しました。そしてその責任は作らせた側、つまり経営者側にある、ということなのです。限られた人生の一コマを無駄に費やさせたということは、その人の生き様を冒涜しているに他ならず、かけがえのない時間を「収奪している」といっても過言ではないと思う、とおっしゃってもいます。他人の時間を収奪する、なんて考えたことはなかったのですが、その通りだ、と思いました。

 

 私も人間を尊重したいと思ってこれまで経営をしてきました。そして今回、この鈴村氏の著書に出会って、「そういうことか!」と目からうろこが落ちた思いです。最近当社でも「ええー、そんなレベルの低い仕事が行われていたの?」というようなことが判明しました。以前であればまず怒りがこみ上げたと思うのですが、今回はそういう惰性の仕事を毎日させていたことを申し訳なく思いました。きっとその社員たちは毎日つまらないと思う仕事を、ただ単にこなしていただけだと思うのです。限られた人生の時間をより有意義なものにするために、経営者としてそれを導かねばならないと思ったのです。また例えそれが厳しい仕事であっても、より社会に役に立つためならば、またその社員の成長につながることならば、それはその人の人生に貢献できる仕事だと思うのです。

 

 社員が費やした時間がより社会に役に立つように、より世の中から感謝されるような、そしてその社員自身の成長につながるようなそういう仕事をしていってもらうために、私はこれから経営をしていきたいと思っています。

勝ち点1点、足りず・・・

 今日、今年のJ2の全日程が終了した。我がヴァンフォーレ甲府は最終戦を見事勝利で飾ったが、3位の湘南ベルマーレが3-2で水戸を破ったため、勝ち点で1点足りず、J1昇格を勝ち取れなかった。前半早々にヴァンフォーレ甲府はいきなり2-0でリード。一方、湘南は0-2でビハインドという展開に小瀬は沸き立ったが・・・。3月から51試合。本当に山あり谷ありを乗り越えて、最後の最後まで目標のJ1昇格を争ったが、残念ながらその願いはかなえることができなかった。

 

 この日は晩秋の雨が降りしきる寒い1日だったが、熱心なサポーターはヴァンフォーレのJ1昇格を信じて13000人以上が集まった。いつも思うことだが、このサポーターの情熱は本当にすごい。間違いなく選手の背中を押していると思う。その甲斐あって今日は試合開始から早くも2点をあげて、サポーターを喜ばせてくれた。しかし・・・、しかし・・・。湘南の結果を聞くまで水戸が同点に追いついてくれることを信じていたが、その願いはむなしくJ1昇格の夢は絶たれた。試合直後の勝利インタビュー・金選手のコメントは悔しさで言葉にならなかった。金選手の無念さが伝わってきた。サポーターに対して、一緒に戦ってきた仲間に対して、そして自分に対して本当に悔しかったのだろう。

 

 51試合の長丁場を戦った結果としての、この勝ち点差で1という数字。確かに小さな数字であるが、結果としては大きな違いがある。一方は来期はJ1、しかし一方は来期もJ2。残酷なものである。しかしこれが勝負の世界なのだろう。この1点を小さいと考えてはいけない。やはりこの1点をひっくり返すことができなかったのは、実力であると考えねばならない。最後の最後までヴァンフォーレのJ1昇格を信じていたが、辛いけれどもやはり今年はそれを適える何かが足りなかったと考えねばならないのだろう。

 

 しかしこの勝ち点差1でJ1昇格を逃した、という事実はこのクラブにとって大きな歴史を刻むものだと考えている。ある目標を願って、みんなで努力して、必死で戦って、みんなで応援して、結果が伴うのが一番ハッピーなことである。しかし今日のこの結果は絶対に無駄ではないはずだ。これからも続くであろうヴァンフォーレの歴史に、私は大きな意味のある歴史を刻んでくれたと思っている。これは勝ち点が1点足りなかったのは自分たちの責任である、と正面から受け止めることによって次の大きな飛躍につながると信じているからだ。

 

 この1年間の選手、監督、フロント、スタッフ、サポーター、そしてヴァンフォーレ甲府に関係するあらゆる方々の尽力に改めて敬意を表したい気持ちでいっぱいだ。本当に良くやってくれたと思う。結果は今日出てしまったが、意味のある歴史は刻んだ。この悔しさを決して忘れることなく、来期こそ歓喜の瞬間を味わおう!私は今日試合の途中、雨が降りしきる小瀬でサポーターの声を目をつぶって聞きながら、「本当に良いクラブに成長している・・・」と幸せな気分を味わった。この山梨・甲府という地に、小さいけれども地元に本当に愛され、ひたむきにサッカーに取り組むチームが着実に成長していることは何よりの喜びだ。まだまだこのチームは成長する。そのための意味のある大きな1日であったと私は確信している。

ラグビーの仲間

 今、オーストラリア・バララットに来ています。当社のはくばくオーストラリアの乾麺工場があるのです。今日はオーガニックの小麦を生産する農家のところへ一日がかりで行ってきました。それにしても一昨日のヴァンフォーレ甲府の勝利、やりましたね。湘南が引き分けたので、いよいよ最終戦でJ1昇格が決定する、ということを私は心から信じています。ヴァンフォーレ甲府は最後に必ずやってくれると信じています。がんばってくれよー!!もちろん私は小瀬に行きますよ。

 

 さて今日はサッカーの話題ではなくて、ラグビーの話題です。私は大学時代にラグビーをやっていました、というよりラグビーしかしていませんでした。しかしこのところはすっかりラグビーとは縁が遠のいていたのですが、突然うれしいお誘いが・・・。それは現在山梨学院大学ラグビー部監督の吉田さんから、日川高校ラグビー部の花園出場を祝って現監督の梶原さんと飲むから一緒にどう?というお誘いです。もちろん二つ返事でOKです。

 

 梶原さんも、吉田さんも実は私と同い年でして、お二人は大学時代から日本代表というすごい方でした。梶原さんは筑波大学だったので、東大も対抗戦グループで試合をしたのですが、ボコボコにやられた思い出があります。何しろそのとき筑波大学には梶原さんと薫田さんという二人の日本代表選手がいたので、我々の力では3人がかりで止めに言っても止められなかったという感じでした。吉田さんは日体大だったので、直接試合をしたことはないのですがポジション的には私の対面になるので、非常に注目していたのを覚えています。でもお二人とゆっくり話すのは初めてだったんです。

 

  この日は日川高校ラグビー部のOBの方も一緒にいらして(むしろこっちが主役ですものね)、私も二人誘っていってしまったので思いがけない大勢の祝賀会となりました。

 

梶原さん.JPG

 この写真を見てもわかっていただけるように、大いに盛り上がりましたね。真ん中が梶原さん、そして右に立っているのが吉田さんです。私も二人とはほとんど初対面なのに全くそういう感じを受けませんでした。つくづく思ったのは、「やっぱりラグビーの仲間は良いなあ・・・」ということです。うまく表現できないのですが、細かいことを言わなくてもラグビーをやっていた、ということだけで相通じるものがあるんです。すぐに信頼できる関係になる、と言う感じでしょうか。

 

 ラグビーって不思議なスポーツですね。やっぱりお前もか、ってな感じですぐに分かり合える。同じ苦しみ、同じ喜びを共有した戦友みたいな感じになるのでしょうか。バカになれるってのもあるなあ。飾らなくていいんです。というよりむしろ飾っていたりしたら、全く浮いてしまう。裸になってガシガシ本音で語り合える関係って本当に良いものです。ありがたいですねえ。

 

 このお寿司屋さんの大将がまたラガーマンだったので更に盛り上がり、とっておきの泡盛まで押入れからゴソゴソと取り出して差し入れしてくれました。これでさらに、ヒートアップ。気がつくとそろそろ翌日になりそうな時間ということでした。ああ、本当に楽しかった。素晴らしい仲間とめぐり合えたことに心から感謝しています。

天王山の戦い、湘南戦を前に

 今週の土曜日、21日はいよいよ天下分け目の決戦、湘南ベルマーレ戦を迎えます。実は私はこの試合を前にあるところから原稿を依頼されまして文章を書きました。それをこのブログに載せようか、ちょっと迷ったのですが、やっぱり載せることにします。こんな文章を書かせていただきました。

 

 

< 湘南戦に向けて >

 いよいよ決戦の時、雌雄を決する戦いがやってまいりました。J2の51試合という長丁場、その残り3試合という最後の最後に最高の舞台が待っていた、ということになるのでしょう。この不思議なめぐり合わせは本当にありがたく、幸せなことだと思っています。今日、小瀬にはヴァンフォーレ甲府J1昇格を信じ、今シーズン最多のサポーターが集結することでしょう。そして選手たちはその応援をバックに今期最高の試合を見せてくれると信じています。

 


 さてこのJ1昇格を目前にした今、思うことがあります。それは2005年12月に初めて奇跡のJ1昇格を決めたときとの比較です。あの時は率直に言うと、実力もさることながら信じられない"時の勢い"というものを感じました。無欲の勝利といった面もあったのではないでしょうか。おそらく他のチームからもそれほどマークされていなかったと思いますし、バレー選手も絶好調でしたね。そうそう神風の停電もありました。

 


 しかし今回は優勝候補として相手チームからも警戒され、選手もサポーターもそれを意識しながら戦ってきました。その中で着実に勝ち点を重ね、今こういう立場で勝負ができることはこのチームは本当にたくましく進化したなあ、という感慨を禁じえません。自分たちの実力でJ1昇格ができるチームになった、ということです。

 


 そしてこのチームをここまで進化させてきた原動力は、VFKの監督、選手が真摯に愚直にサッカーに取り組む姿勢だと確信しています。明確な自分たちの目指すサッカーに向かって、その高い志を実現するために努力を怠らない。そしてどんな相手にもそれをひたむきに追いかけてきたその一つ一つの積み重ねが、今の強いヴァンフォーレ甲府を築き上げてきたのだと思います。

 


 私は本当に強いチームが最後は勝ち抜くのだと思っています。本当に強いとは、戦術的、技術的だけではなく精神的、組織的にも強いチームという意味です。これまで全員が一丸となって戦い、時には歓喜を、時には悔し涙を流して、一歩ずつ鍛えられたVFKは本当に強いチームに成長したのです。さあ、今日その蓄積を爆発させ、サポーターとともにJ1昇格への最後の扉を開きましょう!

 

 これが今の私の率直な気持ちです。私も当日、もちろん小瀬球戯場に足を運び、歓喜の瞬間を一緒に味わいたいと思っています。皆で一緒に応援しましょう!

江連アカデミー、山梨の田舎に現れる

 この9月1日から当社の関連会社の殿原カントリークラブでは、江連忠ゴルフアカデミー 山梨校を開校しました。東日本では初めてだそうで、こういうご縁があって身近に江連プロのメソッドを教えていただけるとは、何とラッキー!と思っていました。最近、自己流ではもう限界を感じていたところに救いの神!とは正にこのことです。

http://www.tonoharacountry.com/add/1243122924241/

 

 しかしなかなかレッスンに行くことができずに初めて行ったのが、9月19日(土)でした。そのときに初めて会ったのが校長先生の若生プロでした。まだ30歳代半ばの格好いいさわやかな先生です。そのほかにドラコンの女性日本チャンピオンの斉藤かおりさん、開地真裕さんがいて、それぞれ丁寧に教えてくれます。私は若生プロに教えてもらうことになりました。最初に病院の問診表みたいなものに、自分が何を困っていて、どんなレベルまで上手になりたいかを書くんです。私は目標として「シングルプレーヤー」と書きました。それにちょっと格好つけて「コース設計者が考えた罠を理解し、攻略し、それに喜びが感じられるようになりたい」なんて書いてしまいましたけど・・・。

 

 さてそれから何とかがんばってレッスンを受けてきて、今日で7回目となりました。キチンとノートも作ってまじめに取り組んでいます。最初は目からうろこがボロボロ落ちる感じで、新しいゴルフの世界が目の前に広がる感覚がすごく楽しかったのです。いろいろな人に「こんなことを教えてもらったよ!」といささか興奮気味にしゃべっていたものです。若生プロからは「ゼロからやり直していいですか?」といわれたので、私は「もちろん!」と答えました。そしてアドレス、グリップから直されたのですが、そのすべてが実に理にかなっていて「これは場当たり的な指導ではなくて、キチンと階段を上っている感じだ」と思いました。さすが、江連メソッドだと・・・。

 

 しかしゴルフというのはそう簡単なものではないのですねえ。7回レッスンを受けて、間違いなく私のフォームは以前より良くなったと思いますし(ビデオで確認していますから・・・)、いろいろな実践的な知識も身に付いたと思うのですが、肝心のスコアに結びつかないんですねえ。このところのスコアは平均95回です。それまでは88回くらいでしたらかなり悪化してしまいました。若生プロには「とてもそんなに叩くようなスイングには見えないんですけどねえ」と慰められて?いるのですが。また若生プロには冗談で「私に教えてもらっているって、まだ言わないでくださいよ。」なんて言われてしまいました。でも残念ながらいろいろな人にしゃべってしまっていますから。

 

  ここが我慢しどころなのでしょう。今日も1時間のレッスンで、結局新しい課題に取り組めたのが後半の10分くらいでした。要するに悪い昔の癖がついつい出てきてしまうのです。それを修正しているうちに時間が過ぎ・・・。私もレッスン30分前には行って前回の復習をしたり、悪い癖を直そうとしてからレッスンに臨んでいるのですが結局自己流だと悪い癖は直せないのですね。今日も右ひじが体から離れる悪い癖の退治が前半のテーマとなってしまいました。でもこういう悪い癖がある、ということがわかってそれを直すための方法論を知っただけでも大きな収穫なのでしょう。

 

 ゴルフは精神的なものも大きなスポーツですし、まだまだこれから楽しみながら上達していけたら、と思っています。とにかく私の家から5分の場所に江連アカデミー山梨校ができたことの最高の幸運を感謝し、このチャンスを最大限に生かしたいと思っています。本当にありがたいことです!

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プロフィール

社長写真

株式会社はくばく
代表取締役社長
長澤重俊

1966年ひのえうま生まれの43歳。
東京大学ラグビー部卒。(本当は経済学部)
住友商事を経て1992年はくばく入社。
気合と体力で全国を駆け回っています。
ヴァンフォーレ甲府の躍進を心から期待しています。